フランスはスリが多い国です。筆者もフランスに来て2回スリに遭いました。スリに遭うと、びっくりするくらいテンションが下がります。特に、お金をかけて旅行に来ているなら、大事な1日を悲しい気持ちで過ごすのは絶対避けたいですよね。
スリに遭わない方法
「いくら気を付けていても上手いスリには勝てない」と言う人がいます。ただ、断言します。絶対勝てないことはありません。スリに100%遭わない方法はありませんが、可能性を0に近づけることは可能です。どうすれば良いかと言うと、「とにかくできることを全部やる」です。
私自身、2回スリに遭って段々スリ対策がうまくなってきました。スリに遭ったのは、フランスに来てすぐのことです。段々、この「できることを全てやる」作戦を実施することで、スリに遭う確率がグンと下がりました。
元同僚の旅行会社のガイドさん、警察、周りでスリに遭った人、自分の経験など全てを集結させて、スリに遭わないためにできることを全て紹介します。
歩いている時のスリ防止策
スマホで地図などを見る時は、建物を背にする
背後から近づかれると気づきません。出来るだけ背後に死角がない場所で見ると安心です。
出来るだけポケットには貴重品を入れない
入れる場合は必ずポケットに手を突っ込んで歩きましょう。
道を尋ねる人、署名を求める人など誰かが近づいて来たら無視
まず1歩下がってバッグなど貴重品が入っている箇所を守りましょう。道を聞かれたら、無視してもOKです。
ショッピング中
ショッピング中、ついつい夢中になると油断してしまいます。対策を紹介。
上の方の棚へ手を伸ばす時は背後や横に誰か居ないか注意する
服屋などで上に両手を伸ばすと、バッグ付近がガラ空きになります。その隙にバッグを開けて盗まれます。特に上下に陳列があって、通路が狭く、人の多い古着屋は特に注意。
横にやたらキョロキョロしている人がいないか注意しましょう。バッグをひっくり返して、フリップ(パカパカ空くタイプ)やファスナーを内側にするのも効果的です。
ブランド品を購入したら、ロゴを隠すか中身を適当なバッグに移し替える
ブランドのロゴを見せながら歩くのは「中に高価なものが入っています」と言っているのと同じです。ロゴの紙袋の上にもう1つ地味な袋をかぶせるか、中身だけエコバッグなどに移し替えましょう。
荷物は片手で収まる程度に収める。
両手がふさがるとバッグ、ポケットがガラ空きになります。両手に買い物袋を持って歩くのはかなり危険です。沢山紙袋が増えるようであればタクシー利用をおすすめします。(メトロやバスには乗らないでください。)
食事中のスリ防止対策
食事中はテーブルの上にスマホや財布を絶対に置かない
特に屋外のテラス席では絶対にスマホや財布をテーブルに置いてはいけません。急に走ってきた通行人がパッとスマホを盗って逃げたり、話しかけるフリをしてスッとスマホを盗られるケースが多発しています。常に狙われていると思ってください。
貴重品の入った荷物は膝の上に置くか片脚に持ち手を通して両脚の間に挟む
椅子の背もたれと背中の間に挟むと、前にかがんだ瞬間にスッと盗られる可能性があります。必ず腕か脚で挟むようにしましょう。
メトロでのスリ防止対策
できるだけ入口の近くには立たない・座らない
ドアが閉まる瞬間に入口近くに立っていた人のスマホを盗って走り去るスリを良くみかけます。
スマホはできるだけ出さない
もはやスマホを使わないで、「警戒していますよ」オーラを出すのが一番効きます。
バッグの口は到着して駅を出るまでずっと手で押さえる
駅の路線図は上の方にあるのですが、そうすると腰元にあるバッグやポケットから目が離れます。その隙に何か盗られますので、必ずバッグの口は手で押さえておきましょう。駅に降りた後も同じです。気を抜かないように!
眠らない
寝ると注意力がほぼ0になってしまいますので、家またはホテルに戻るまで頑張って目を開いておきましょう。
スマホのスリ防止対策
できれば紐付きのスマホケースを使用+コート・ジャケットを上から羽織る
紐付きのスマホケースはスマホ単体で持ち去りづらいので、スリのやる気を削ぐことができます。秋冬は上からコートを羽織ればてきめんです。
街中でスマホを触るときは必ずしっかり両手で持つ
「なんか用心深そう」に見える人はスリを寄せ付けません。両手で持っていると後ろから近づいてパッとスマホを奪うのが難しくなります。
iPhoneユーザーはAppleのリンゴマークをケースまたはステッカーなどで隠す
ヨーロッパではiPhoneなどApple製品は高級品です。できるだけApple製品だとパッと見で分からないように、スマホのケースで隠しましょう。透明なケースの場合はマーク部分をステッカー等で隠すのもアリですね。
バッグ・かばんにできるスリ対策
バッグにもスリ防止の工夫ができます。
ファスナー、開け口が外側についているバッグは裏返して持つ
そもそもバッグの開け方が分からないようにしてしまいましょう。
明らかにブランド物だと分かるバッグは使わない
バッグ自体が高価な場合、バッグごと持ち去る置き引きやひったくりの危険が高くなります。おしゃれしたい気持ちを押さえて、「これなら盗まれても引き裂かれても惜しくない」レベルのバッグを使うのがベストです。
ファスナー付きのバッグを使う
バッグの開け方は面倒であれば面倒なほどいいです。磁石でパカパカ空くタイプのバッグはカンタンに開けられてしまいます。
できるだけ斜め掛けバッグを持つ
ひったくりの可能性を下げることができます。斜め掛けバッグの場合、ふとした瞬間に力で奪うのはほぼ不可能です。
リュックの場合外側のポケットには貴重品を入れない
リュックのポケットには盗まれても良いものしか入れてはいけません。リュックを前に持つ場合も、貴重品はポケットに入れないようにしましょう。
バッグの中身はバッグインバッグに入れる
万が一バッグを開けられた場合、中に何があるか分からなければスリも盗みようがありません。貴重品はバッグの中でさらに巾着やポーチなどの中に入れておくと安全です。
小さいハンドバッグなどの場合、上からハンカチやバンダナをかぶせてから口を閉める
バッグインバッグが難しい場合は、上からハンカチをかけておくだけでも効果があります。スリは何が入っているか見えなければ盗む気力をなくします。
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